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chiko's story

ママになった女性が『好き』を見つけて『仕事』にしてきたお話。

DIYクリエイターとして活躍するchikoさん。 専門家としてさまざまな領域でお仕事されていますが、 ママになったばかりの頃は、 特別な知識や経験はなかったそう。 そばで見る限り、 ビジネスを大きく展開したいという 野心を持っているわけでもなさそうです。

なぜ今の活動をはじめたのか。 どうして続けているのか。

『ちびっこのママ』から 『中学生・高校生のママ』となって、 新しくチャレンジしたいことはあるのか。

このコンテンツでは、 対談形式でざっくばらんに話していただきながら、 chikoさんの見ている世界をのぞいてみたいと思います。

前半:chikoさんが藤原さんとつながったきっかけ

3回目は、ブラック・アンド・デッカーマーケティング担当、藤原さんとのお話です。
ブラック・アンド・デッカーとchikoさんは、多くのキャンペーンやイベントでタッグを組むビジネスパートナーです。両者の関係がはじまったのは今(2019年秋)から5年ほど前。当時はまだ、chikoさんのメディア露出やイベント開催は今ほど多くはありませんでした。

愛知県の1ブロガー、特別な人脈を持っていたわけではないchikoさんが、どうやってブラック・アンド・デッカーの藤原さんとつながったのか。また、関係が続いているのはどうしてなのか。

chikoさんと藤原さんの何気ない会話の中からこたえを探りました。

前半では、chikoさんが藤原さんとつながったきっかけについて、
後半では、日本のDIY事情、遊びの可能性についてお話しいただきました。

※ブラック・アンド・デッカー https://jp.blackanddecker.global/ja
 ファンやーユーザーからは「ブラデカ」という愛称で呼ばれています。

ブラック・アンド・デッカー日本オフィスの受付横の様子。オシャレかっこいい工具がディスプレイされています。

”タネも仕掛けも裏もない”
最初のきっかけは、玉砕覚悟の直球アタック。

chikoさんが「使わせてください」とラブレターを書いた、ブラデカさんのマルチエボ・シリーズの丸ノコ。

とくやま:
まず、おふたりの関係はどうやってはじまったんですか?とくやま

藤原さん:
お問い合わせをいただいたんですよね、たしか。ホームページからメールをいただいて。

chikoさん:
そうそう。それで、普通なら怪しいなってなりそうなのに、快くご対応くださって。

とくやま:
藤原さんのお仕事の幅が広いとは感じていましたが、お問い合わせメールのチェックまでされるんですね!?とくやま

藤原さん:
そうですね。担当分のお問い合わせは、全部見させていただいています。もちろん、ご対応できることとできないこととはありますが、ほぼ全てのメールに対応はさせていただいています。

いわい:
すごいな。その姿勢があるから、根強いファン層が形成されるんですね。いわい

藤原さん:
お客様からの直接のお声は、すごく励みにもなりますし、なによりのヒントでもありますからね。それで、chikoさんのメールも拝見して、”ブログをやっている”と書いてくださっていて、すぐにブログも拝見して、(これはすごい!)と。「お使いいただけたら…」と返信しました。

いわい:
ブロガーさんからの「使わせてください」という申し出に対応することは、よくあることだったんですか?いわい

藤原さん:
chikoさんがはじめてでしたね(笑)。

とくやま:
前例がなかったのに、藤原さんがchikoさんの申し出を受けられたのはどうして…?当時のことを教えてください。とくやま

藤原さん:
当時、私は入社したばっかりでした。入ったばかりのころは、DIYがまだまだ男性の社会だったというか…。工具を女性が使うイメージ自体があんまりなかったんです。ちょうど、DIY女子部の方達が1〜2年くらい活動されていた時期でした。
※DIY女子部:女子力を活かして「楽しく★可愛く★美しく」DIY活動をする女性達の集まり(サークル)。
https://www.diyjoshi.org/

いわい:
そういえば、DIYを女性が楽しむというのは、本当につい最近の風潮ですね。いわい

藤原さん:
はい。当時ようやく女子が工具を使用することへの壁が取り払われつつあったんですが、まだ、日曜大工の女性版のような感じで。

いわい:
日曜大工の女性版というと?いわい

藤原さん:
作ること自体を楽しむイメージです。棚や椅子を組み立てたり、色を可愛らしく塗装したり…

とくやま:
なるほど!お父さんの日曜大工を女性がそのままやっているようなイメージですね。

藤原さん:
そうですね。それが、chikoさんのブログを拝見したら、(あっ全然違うな。)って。作った作品を生活に取り込んでいるというか、昇華されているというか…、女性の視点から導きだされたセンスやかっこよさ、DIYした家具が生活の一部になることでの居心地の良さ。これは絶対に今後広がっていくと思ったので「ぜひお使いいただけたら…」とご返信しました。

藤原さんがはじめて見た頃の、chikoさんのブログ。

とくやま:
ブログって、すごいんですね。たくさんの説明がなくても、ブログがあれば伝わる…。とくやま

chikoさん:
名刺がわりみたいなもの。”信頼してご提供してください”っていうのを、名刺がわりにつけています。

藤原さん:
そうですね。今振り返ると、そんなはじまりだったなぁと懐かしいです(笑)。

chikoさん:
でも、わたしはだめもとでしたよ。だめもとというか、テレビとかで見ていて、「あれ使いたい!」って勢いだけでご連絡したんです。笑。だから、ご対応いただけるというお返事をいただいたときは本当に嬉しかったなぁ…。

藤原さん:
ブラデカでは、”DIYをはじめる方にとって初めて触れる工具がうちでありたい”という想いが強くあって…。そのためには、chikoさんのような、”真似してみたくなる方”、”わかりやすく伝えてくださる方”の存在がとってもありがたいんです。

いわい:
まさに、インフルエンサーの役割ですね。いわい

藤原さん:
インフルエンサーって、最近だと広く認知されている言葉ですが、当時、chikoさんたちのことをインフルエンサーとご紹介すると、「なに?インフルエンザ?」と聞き返されたくらい、ほとんど通じませんでした(笑)。

chikoさん:
そうそうそう。まだ、そんな時代でしたよね。

とくやま:
chikoさんもすごいですが、藤原さんもすごい。いつもいつも、視点や行動が時代より2歩3歩早いんですもん。とくやま

藤原さん:
私はたまたま前職が、そういった活動を専門にしていたところだったからかもしれません。

とくやま:
プロダクトプレイスメント、映画の劇中に小道具や背景で表示させる広告の専門の会社でしたよね。本当に、プロモーションの最先端!

藤原さん:
いえいえ…。ただ過去の経験から、当時から確信のようなものはありました。インフルエンサーさんとの取り組みをDIYの分野に取り入れられたら絶対面白いだろうと。chikoさんがアプローチしてくださって、自分の中にあったイメージがリアルになりました。

いわい:
インフルエンサーを起用してからの流れはスムーズだったんですか?いわい

藤原さん:
はい。そうですね。本当に絵に描いたように。カタチになっていくごとに、会社にもスムーズに伝わりました。 最初は、「chikoさんにマルチエボを送りたいんですけど」って会議で発言したら、ちょっと否定的で(笑)。

とくやま:
そうですよね!やっぱり!最初は大変だったんですね!とくやま

藤原さん:
ただブラデカには、ワールドファーストという考え方が理念の一つにもあるので、恵まれた環境ではあるんですけどね。それでもやっぱり、最初は突然すぎたかもしれませんね。でも、目に見える効果が次から次へと出てきたので、インフルエンサーさんとタッグを組むという方向性は、社内でもどんどん受け入れられていきました。

chikoさんとブラック・アンド・デッカー。
お互いに高め合える関係が続いているのは、目指している方向が一緒だから。

お話を伺った日の記念撮影。大人気のキャラクター『エボちゃん』と、顔出しNGの藤原さん、chikoさんとの3ショット。

いわい:
何年も密な関係が続いているのは、何か理由があるのでしょうか?いわい

藤原さん:
理由というか、関係を続けてくださるchikoさんに感謝しています。ただ、強いていえば、もしかしたら伝えたいことが一緒だったのかなと感じています。

とくやま:
藤原さんが伝えたいことというのは何ですか?とくやま

藤原さん:
”DIYをはじめられる方にとっては、ブラック・アンド・デッカーの工具が最適なバランスになっている”ということです。DIY専門工具と言ってもいいかもしれません。

とくやま:
詳しく教えてください。とくやま

藤原さん:
入社当初、社内のみんなが、ブラック・アンド・デッカーのことが大好きなのにそれをストレートに伝えられていないという印象を受けたんです。例えば営業さんだと、バイヤーさんから、プロ向けの工具のような機能がないことについて尋ねられてうまく説明できなかったり…。みんな、工具やブラック・アンド・デッカーのことが大好きなので、真正面からきた言葉に、真正面の姿勢で返そうとしていたように見えました。

とくやま:
なるほど。とくやま

藤原さん:
私は入社したばかりでまだまだ第3者だったので、逆の発想になりやすかったんでしょうね。あまりにも知らなかったから。そのような質問には、「そんなことができる必要ってありますか?」って、「この工具を使うお客様に、不必要なスペックはいらないですよね?」と伝えてしまえばいいのにと感じたんです。

とくやま:
それはたしかにその通りですね!工具を使う方ご自身が、高すぎる機能を工具に求めていない。藤原さんの考えることって、いつもすごいです。とくやま

藤原さん:
単に、初心者でしたので(笑)、DIYをはじめたばかりの方にとって、大事なポイントは違うんじゃないかな、って素直に思ったんですよ。今でもそう思っています。機能も価格もサポートも、DIYしたい方と、プロの大工さんとでは、求めてるレベルは全然違うはずですよね。

いわい:
この点について、chikoさんはどうですか?そう思ったりしますか?いわい

chikoさん:
そう思うどころか、まったく同じことを私は伝えています。当時も今も、「どの工具を使ったらいいですか?」というご質問をいただくことがすごく多いんです。当時はそれもあって、使わせてくださいってご連絡したんですよ。自分が使ってみて良かったらそれを勧めたいし、自分で試してみて、その工具がどういう方に向いていそうかを判断したい。

いわい:
お1人おひとりにあわせて勧める工具を変えるということですか?いわい

chikoさん:
はい。当然のことだと思うんですよね。例えば、男性でバリバリDIYの上級者の方だったら、他のメーカーさんの工具を勧めたりもします。でも女性でDIYをはじめたばかりの方だったら、やっぱりブラデカさんがいいですよって言いますし、ブラデカさんの中でもいろいろあるから、この工具がいいですよ、って伝えます。その方のスキルとやりたいことを伺って、ぴったりのものを勧めて差し上げたい。その方が絶対にDIYを楽しめるし、いいものもできるんです。

藤原さん:
chikoさんのブログをはじめて拝見したときにも、プロの職人さんも使われるような他メーカーの工具を使われている写真が印象的だったんです。(この工具も使いながら、うちの工具のことにも興味を持ってくださるんだな)と。

chikoさん:
私自身も、場面によって使いやすい工具は違うんですよ。

藤原さん:
そうなんでしょうね。お洋服とか他のものは、時と場合に合わせて自分に合うものを選ぶのに、なんで、工具は選ばないのかなって、入社当初すごく不思議に思ったんです。

chikoさん:
わからないからじゃないかな、と思います。工具って、種類もたくさんあるし、それぞれの違いは経験を積まないと判断できないから。だから、性能や値段が高いものを買うのがベストだろうと思い込んでしまう。自分に合うものという基準だと、必ずしも性能や値段が高いものがベストとは限らなかったりするんですけどね。

藤原さん:
それですね。例えば、DIYをはじめたばかりの方が、ドリルドライバーではなくインパクトドライバーを買って、うまく使いこなせなくて、あきらめてしまったというようなお話を聞くと、すごく勿体無いなって思います。

とくやま:
藤原さんは、会社のPRを超えて、DIYの深いところのPRになっています…。とくやま

藤原さん:
そうでしょうか(笑)。ライフスタイルというか、工具を使ってDIYして、そんなDIYした作品を使うことで生まれる素敵な生活…、そんな世界感をお伝えすることができれば、工具ってもっともっと売れるかも…と思っているからかもです(笑)。

工具だけではなく、ライフスタイルを提案するブラック・アンド・デッカーの公式インスタグラム。
https://www.instagram.com/blackanddecker_japan/

藤原さん:
だから、工具の宣伝やPRをする際も”これを使ったらこんな生活がひろがりますよ”という具体的なライフスタイルイメージを積極的に発信するようなりました。そういう点でも、chikoさんにはすごくご協力をいただきました。

chikoさん:
私が伝えたかったことも、”DIYの楽しさ”、つまり、”お1人おひとりがご自身の生活でどうDIYを楽しまれるか”ということでしたから。同じ方向をみて一緒に取り組めることは私にとっても本当にありがたかったです。

とくやま:
共感する点が多いから今の関係が出来上がってきてるんですね。とくやま

藤原さん:
そうだと思います。おかげさまで、最近では「ブラデカらしいね」というお言葉をいただけるようになりました。他とはちょっと違う私たちらしさをつくることができてきたんだな、と、すごく嬉しく思っています。

後半:chikoさんと藤原さんからみた、日本のDIY文化、子どもの遊びの可能性。

DIY文化(日本限定)のこれまでとこれから。
ブラデカさんのユニークな取り組み実例。

さまざまなコラボレーションプロジェクトを取りまとめる、敏腕マーケター・藤原さんの手。

とくやま:
わたし、今日はもう十分です。とくやま

藤原さん:
え?!もう終わりですか?雑談ばっかりになっちゃいましたが大丈夫ですか?

とくやま:
十分です。chikoさんのアタックからはじまり、お2人にシンパシーがはたらいて今のような素晴らしい関係ができている。もう、十分、参考になる上に元気づけられるお話をいただきました。とくやま

chikoさん:
笑。じゃあ、せっかくだから、わたしから1つ質問してもいいですか?

藤原さん:
ぜひぜひ。お願いします。

chikoさん:
これからDIYってどうなると思いますか?

藤原さん:

chikoさん:
この質問、お仕事関係の方からよくいただくんですよ。これからDIYってどうなるんですか?って。いつも返答に困ってしまう。

藤原さん:
どうだろう…。難しいですね。漠然と、”DIYがどうなるか…。”という質問を受けると、なかなか答えが出ないですね…。毎日考えているんですけどね…。

chikoさん:
たぶん、DIYが一気に流行ったから、この先どうなるんですか?っていう質問だと思うんです。それこそ、日曜大工から始まって、女性に人気が出たのが最近。海外では修繕の要素が強いDIYが、日本では女性の視点を取り入れて”魅せるDIY”っていう切り口で、ある種の文化ができて一気に流行った。

藤原さん:
そうですね。

chikoさん:
だから、一気にガッと流行ったから、この波がこの後どうなるんですか?っていうことなのかなと。

藤原さん:
なるほど…。今のままの切り口だけだと、拡がりに欠けていくかもしれないという不安はあります。新しい取り組みをしている部分もあります。お家の中だけじゃなくフィールドを拡げたり、新しいこととつなげていけたら、と。例えば、フィールドを拡げる試みで3年くらい前から取り組んでいるのが、キャンプのイベントです。

chikoさん:
あ、そうですね。キャンプイベントの発信も積極的にされてますよね。

藤原さん:
ブラデカのフォロワーさんってみなさんすごく優しくて、温かい。発信した内容も丁寧に見てくださるんです。新しいDIYの可能性をお伝えしてますます一緒に楽しむことができたらいいなと思っています。

chikoさん:
キャンプやアウトドアとDIYの親和性は高いから、これからもっともっと拡まっていくでしょうね。

キャンプイベントについて発信するブラック・アンド・デッカーのインスタグラムページ。

いわい:
SNSなどでまだつながっていない方、さらには、DIYに興味がない方へアプローチするためには、どんな取り組みをされているんですか?いわい

藤原さん:
いろいろな団体や企業様に助けていただくことも多いです。例えば、タレントの千秋さんが主催されている”ハローサーカス”さん。モノづくりをされるクリエイターの方々がたくさん所属されている団体なのですが、親和性のある作家さんをサポートさせていただいたり、PRやイベント開催をコラボすることなどでご一緒させていただいています。

ハローサーカスさんのイベントについて発信するブラック・アンド・デッカーのインスタグラムページ。

いわい:
コラボレーションといったら、ニコアンドさんとのコラボレーショングッズが、2019年9月からニコアンドさんの国内全店舗で購入できるようになったんですよね?いわい

藤原さん:
はい。こちらもまた、これまでとは視点の違うターゲットに向けた取り組みで、ワクワクしています。

chikoさん:
うちの娘もニコアンドさん大好きです。ニコアンドさんとのコラボグッズだ!って興味もってました。DIYはまったくしないのに…(笑)。

藤原さん:
嬉しいです(笑)。

ニコアンドさんとのコラボレーションについて発信するブラック・アンド・デッカーのインスタグラムページ。

とくやま:
キャンプやアウトドアでフィールドを拡げつつ、いろいろな業界とのコラボレーションで、新しい層へもアプローチしていらっしゃるんですね!ブラデカさんのマーケティングを追うことで、これからの日本のDIY文化についても見えてきたような気がします。とくやま

藤原さん:
そんな大それたことは…笑。ただ、DIY文化というキーワード、最近、気になっていることがもうひとつ…

とくやま:
教えてください!とくやま

藤原さん:
「仕事場にあるのはプロ用の工具だけど、家にあるのはブラデカの工具」というコメントをいただくことが最近増えているんです。大工さんや、お仕事で工具を使われている方から…。

chikoさん:
仕事用と、自宅でDIYをする用の工具を分けている職人さん、たしかにいらっしゃいますね。

藤原さん:
はい。それがすごく嬉しくて。これもまたDIY文化だな、と文化が定着した一面なのかなぁ、と。

いわい:
自宅に置くのは、家族も使えてDIYにちょうどいい工具。なるほど〜。たしかにDIY文化の新しいカタチを垣間見たような気がします。国内のDIY文化のこれまでとこれからをざざざっと勉強できてしまいました。ありがとうございます。いわい

子どもの遊びは創造性の原点。 自由な発想が求められる時代だからこそ、 枠にとらわれない遊びの経験を。

chikoさんのアトリエでパチンコ台をつくって遊ぶ小さい頃の息子くん。

とくやま:
先日教えてくださった『どんぐり』と『どんぐりの木』のお話は、教育という側面でDIYの可能性を拡げる取り組みですね。とくやま

chikoさん:
『どんぐり』と『どんぐりの木』?

藤原さん:
『どんぐり』から芽が出て『木』になるということを知らない子どもたちがすごく多いそうなんです。『どんぐり』は『どんぐり』、『木』は『木』、で、その2つがつながらない。これだけ木を使っているなかで、子どもたちにもっと伝えていけることがあるはずだと、社をあげて子どもたちと一緒にどんぐりを植える活動をスタートしました。ご一緒しているのは、子どもの森づくり推進ネットワークのみなさんで、幼少期の子どもたちの体験活動や環境学習のサポートを積極的に行われている方々なんです。

どんぐりの活動について発信するブラック・アンド・デッカーのインスタグラムページ。

chikoさん:
それは素晴らしいですね。木材でできた製品に囲まれていても実際の木を知らないから、いろいろなことがイメージできていないし、できなくなっている、という状況はたしかにあると思います。

とくやま:
chikoさんも、創造性は山で遊んだ経験で培われたとおっしゃいますよね。とくやま

chikoさん:
それがやっぱり原点。ものづくりの原点はそこだと思う。

藤原さん:
そうですね。

chikoさん:
基地をつくったり、目の前にある自然を活用して遊び自体を考えたり。昔は遊びのルールから考えていたじゃないですか。子ども同士でちょこちょこ考えたり試したりする中で、うまくいったり嬉しかったりする経験を積み重ねて、それが、自信をつけたり人間性を成長させたりすることにつながっていた。

いわい:
そうですね。小さい失敗を繰り返して、失敗することへの耐性がついたりもしていました。いわい

chikoさん:
それも大事だね。でもうちの子たちを見てると、与えられたもので遊ぶという感覚がしみついている。遊びを考えるところを見たことがない。遊びのルールから考えるのが創造性を培ってくれると思うし、それは将来的にもすごく役立つはずなんだけど…。

藤原さん:
磁石とか、パチンコとか、あるもので道具をつくってさらに遊び方まで考える。昔の遊びって、手と頭を使っていましたよね。ひとつの遊び道具を応用していく力もすごくあったと思います。

chikoさん:
そう。子どもなりにすごく頭を使っていた。それは、ものづくりに限らず、社会に出て何かアイディアを出そう、何かお仕事でつなげていこう、という状況になったときの原点になると思うんです。そういう思考回路を養えるのは、子どもの頃の遊び。子どもの遊びってすごく重要ですよね。

とくやま:
それで、chikoさんは子どもさん向けワークショップを工夫したりするんですね?とくやま

chikoさん:
DIYがお役に立てることがあったらいいなと思ってやっています。本当は、田舎留学とかもやってみたいけど、まだ手が回らない。笑。

藤原さん:
たしかに環境が必要です。ちびっこがドリルを握ってみたりとか。

chikoさん:
ドリルが好きですよね。子どもは。笑。最近はお子さんも参加されるようなワークショップでも、工具を使うようにしてるんです。以前は、お子さんが多いワークショップではあまり工具を使わずに、ペイントやステンシルをメインにしていました。でもやっぱりものたりない気がしたから、試しにブラデカさんの小さいドライバーを置いてみたら、何にも教えなくても、子どもたちは上手に使ったんですよ。

藤原さん:
わかります。子どもたちは感覚で操作できてしまう。

子どもたちは工具を使ったものづくりが大好き(ブラック・アンド・デッカーのインスタグラムより画像引用)。

chikoさん:
そう。それに、「上手だね〜!!」っていうと、ものすごく喜んでくれる。工具を使ってつくったという満足感と、成功体験で、自己肯定感につながるすごくいい経験になると思いました。

藤原さん:
子どもの頃の成功体験や自己肯定感の醸成が大切だというのは、どんぐりの活動の最中にもよく話にのぼります。その経験が子どもたちの可能性を拡げると。

chikoさん:
自分に自信が持てていて、その上で、自分の頭で考えるくせができていたら、仕事も楽しめる大人に成長するような気がします。

とくやま:
藤原さんみたいに、自由な発想で仕事をさばけるようになるかもしれないですね。藤原さん、入社されたばかりの頃の会議で、「お誕生日にブラデカの工具が欲しいとおっしゃる女性が増えることが目標です。私たちのライバルは他社の工具メーカーではなくて、アクセサリーブランドやアパレルメーカーです。」って発言されたとおっしゃっていましたよね。あれは衝撃的でした。とくやま

chikoさん:
そこまで振り切れる方はなかなかいないよね。笑。藤原さんはすごい。でも、ブラデカさんの今のスタンスが成立したのは、藤原さんのように、自由な発想で時流を見極める力があって、しかも、社内外のバランスもとれる方がいたからだと思います。

いわい:
自由な発想ができたり、イキイキ堂々と活躍するためには、子どもの頃の遊びが重要な役割を果たすんですね。この点でも、お2人の意見が一致していることがすごくよくわかりました。いわい

とくやま:
子どもの遊びをテーマに、みんなでなにか楽しい取り組みをはじめられたらいいなぁ〜!!とくやま

chikoさん:
アトリエのある家〜chiko's house〜のテーマにも沿っていると思うよ。

藤原さん:
まさにそうですね。

いわい:
なにかできることがないか考えます!今日は本当に楽しかった!藤原さん、chikoさん、ありがとうございました!!いわい